2021年2月15日 まるで忍者!ロープだけで高所作業に当たる無足場工法のプロたち
高いビルの窓清掃。
ゴンドラに乗って行う場合もありますが、ゴンドラ設置ができるビルはまだまだ少数。そこで活躍するのが「無足場工法」と呼ばれる、ロープを使って高所作業を進めるビルメンたちです。今日は彼らの活躍をご紹介します!
こんにちは!
新潟県ビルメンテナンス協会です。
新潟の皆さんに「ビルメンテナンス」をより身近に感じていただき、より深く理解していただくために、ブログを書いています。
今回はビルの窓ガラス清掃員さんのお話。皆さんも一度は目にしたことがありますよね?
あの足のすくむような場所でも淡々と作業を進め、チリ1つ・くもり1つなく美しく仕上げる技はまさに神業!でも彼らのすごさは、それだけではないんです。「高所作業」という危険の伴う場所でも安全に業務を遂行する彼らは、ビルメンの中でも引く手あまた。さまざまな場面で活躍しています。
例えば、外壁の目地に埋め込まれた弾力のある素材「コーキング(シーリング)」と呼ばれるこの部分。
経年劣化に伴い交換が必要になるのですが、彼らの手にかかれば、この作業も足場を組まずスピーディーに仕上げることができます。
他にも屋根に融雪装置を設置する場合など、一般的な施工業者ではできない高所での作業は全て彼らのお仕事です。
彼らの体を支えるのは「メインロープ」と「ライフライン」と呼ばれる2本のロープ。ロープの片方を建物の強固な部分に固定し、メインロープは「ブランコ板」と呼ばれる腰掛けにつなぎ、もう1本のライフラインは作業時に装着するハーネスにつなぎます。
その他にもさまざまな安全装置を身に付け、万が一に備えていますが、ロープの結び方や器具の使い方を誤ると意味がありません。そのため高所作業を行うには安全に関する講習を受ける義務があり、また作業現場では複数人で確認をして安全を確認の上、取り組む必要があります。
今回取材に応じてくださった作業員さんも「怖いという気持ちがない方が危ない。怖いと思うからこそ、安全に気をつけて仕事ができるのです。」と仰っていました。
最後にちょっと裏話。
ロープで下まで降りた後、また上に上がって隣の区画の作業をするのですが、どうやって上がると思いますか?一度ロープを外して、エレベーターやエスカレーターを使って移動すると思いますよね?
…ところが、そのままロープを使って上に上がることもあるんですって!「その方が早いから~」とサラッとお話されていましたが、いやいや、あなた、忍者ですか(笑)。強靭な腕力も兼ね備えた、スーパービルメンですね!
今後も引き続き、いろんな場面で活躍するビルメンをご紹介していきますね!
ではまた~♪